〈 石神井川淵で ウォーキング 〉

山崎さんと武蔵野中央公園で何年も続いていたキャッチボールは、
最近のコロナ禍もあってしばらく遠退いている。

さりとて寄る年波を 考えれば、日々弱りつつある体力を放置してはおけず、
山崎さんはコロナ禍が騒がれだした頃から一念発起でウォーキングを始めたとのこと。
目的も無く一人で黙々と歩いていると、何かしら孤独感に迫られてくるのが嫌いだと言っていただけに意外ではあった。

山崎さんの家から程近いところに武蔵関公園や早大野球部のグラウンドなどがあり、
その南側縁に沿って石神井川が流れている。
この辺りの石神井川は水量が少なくゆったり流れる浅瀬の川にカルガモ、シラサギ、時にはカワセミなどの
水鳥が餌をついばんでいたり羽繕いをしている姿を足を止めてひととき眺めるのはいつも心癒され、
一日置きのウォーキングのルーチンも苦にならず楽しみになっていると語っている。

それならば自分も、とウォーキングを最近始めてみたが、
今のところまだ楽しむ段階には至っていない。

令和3年4月某日 橘田幸雄